ご家族様に高齢の方がいらっしゃる場合、問題になるのがトイレです。
広さがなく動きにくい、ドアを開けるのが大変、段差で躓くなど、使いづらいと思う箇所は多いです。
今回は、安全で使い勝手の良いトイレを実現させるポイントをご紹介します!
ポイントは全部で10個!
ポイント1:室内を広くとる
立ったり座ったりといった動作をはじめ、洋服を下ろしたりと、高齢の方にとってトイレ内の動きは様々な負担が発生します。
介助が必要な際は、大人2人分のスペースがトイレになければなりません。
室内に十分な介助スペースがあると、お互いの動作が非常にスムーズになります。
1.25坪~1.5坪ほどあれば理想的です。
現在、トイレのリフォームを考えている方は、将来を見据えて広い空間を確保しておくとよいでしょう。
ポイント2:外開きのドアを選択
トイレのドアが内開きの場合だと、万が一、家族が室内で倒れてしまった際に、外側からでは開けづらいというデメリットがあります。
また、介助のために2人でトイレから出るときも、内開きのドアは動作の妨げになってしまいます。
ポイント3:段差を無くす
皆様の中には、車イスで生活しているというご家族がいらっしゃるご家庭もあると思います。
そんな車イスでの移動の妨げとなってしまうのが段差。
段差があると入室に手間がかかり、車イスの方には大きな負担がかかります。
また、車イスではない方でも、歳を重ねると多少の段差でも躓いてしまうことありますので、段差の無いリフォームプランを考えましょう。
ポイント4:洋式トイレで足腰の負担軽減
和式トイレは、洋式トイレよりも足腰へ負担がかかります。
高齢の方にとってはかなり使いづらいもので、且つ転倒などの危険性もあるため、洋式トイレに交換するようにしましょう。
ポイント5:滑りにくい床材を選択
転倒事故防止のために、滑りにくい素材の床材を選ぶことが大切です。
オススメは、塩化ビニール樹脂性のクッションフロア。
表面に凹凸があるので滑りにくくできており、掃除もしやすいというメリットがあります。
もし、床材を交換するのが難しい場合は、滑り止め機能付きのマットを敷くとよいでしょう。
ポイント6:手すりを取り付ける
足腰への負担を軽減するためにも、手すりの取り付けは必須と言えるでしょう。
取り付ける際は、立ち座りの動作を一連の流れで行えるよう、L字型に設置することがオススメ。
さらに、背もたれやひじ掛けがあると、座ったときに姿勢をラクに保つことができます。
ポイント7:足元もはっきり見える明るい照明
リフォームの際、意外と見落としがちなのが照明です。
高齢の方がトイレを利用する場合は、足元もはっきり見えるくらいの照明があると、とても安心です。
もし照明が薄暗いと、転倒事故の原因につながることもあるため、十分注意しましょう。
ポイント8:手洗い器の設置
トイレタンク上での手洗いは、高齢の方や小さなお子様の手が届かない場合がよく見受けられます。
そのため、手洗い器をトイレタンクの上ではなく、別で設置するというのも一つの方法です。
さらに、手洗い器のカウンターは手すりの代わりにも十分なるので、高齢の方の手助けにつながります。
ポイント9:寝室の近くにトイレを設置
介助される方にとって、寝室からトイレへの移動は大きな負担です。
トイレに間に合わない、移動中に誤って転倒したなどの事故を防ぐためにも、寝室とトイレの距離は近い方が望ましいでしょう。
■ポイント10:万が一に備えて緊急ボタンがあると安心
万が一、トイレ内で急に具合が悪くなったときに備えて、緊急ボタンを設置しておくと安心です。
ご家族様が安心してトイレを利用できるように、準備しておくことをオススメします。
最後に
皆様のお宅ではこのような準備はされていますか?
大切なご家族様のために、今から準備しておけることはたくさんあります。
また、介護が必要になってからでも、リフォームを行うことは可能です。
今回ご紹介した10個のポイントを参考に、安全で使い勝手の良いトイレ空間を実現されてみてはいかがでしょうか?