これから家を建てるなら『長期優良住宅』がオススメ。 簡単に説明すると「安心して住み続けることができ、かつ税金面でも優遇されるなどのメリットがある住宅」です。 そんな『長期優良住宅』について、詳しくご説明し、どういったメリットがあるか・手続きをする必要があるかお伝えいたします！

そもそも長期優良住宅って？

そもそも長期優良住宅とは何なのか？「いい家なんだということは分かるけど……」という人が多いと思います。もちろん「いい家」なのですが、認定されるためのちゃんとした基準があるのでこの機会に覚えておきましょう！ 2009年に施工された『長期優良住宅の普及の促進に関する法律』では、「住宅を長期にわたり使用することにより、住宅の解体や除却に伴う廃棄物の排出を抑制し、環境への負荷を低減するとともに、建替えに係る費用の削減によって国民の住宅に対する負担を軽減し、より豊かで、より優しい暮らしへの転換を図ること」と定められています。 長々とした文章ですが、ひらたく言えば「長期間使用しても環境に優しく、やたらと建て替えなくても大丈夫◎」という家が、長期優良住宅になります。もちろん認定されるための細かい条件をクリアしなければいけませんが、認定されると税金面での優遇があり、非常にお得となっています。

税金控除のメリットがたくさん！デメリットは手続きの複雑さ

住まいを長期優良住宅にした場合に受けられる税金の優遇措置は、住宅ローン控除・不動産取得税・登録免許税・固定資産税など多岐にわたります。 たとえば住宅ローン控除では、控除対象借り入れ限度額が通常4,000万円のところ、なんと5,000万円まで引き上げられます。控除率は1％のため、5,000万円の1％が一年の控除額、つまり10年間であれば500万円の控除を受けられることになります。また家を建築したときなどにかかる不動産取得税では、一般住宅が1,200万円控除に対し長期優良住宅は1,300万円控除！税金の減額率がまったく違います。 さてここまでメリットをあげてきた長期優良住宅ですが、ひとつだけデメリットがあります。それは「申請から認定までの手続きの複雑さ」です。具体的には住宅の性能を劣化対策や耐震性など、さまざまな項目から評価し、またその項目ひとつひとつもかなり細かくボーダーラインが決められているため、それら全てをクリアしなければいけません。 とはいえ長期的な目で住まいを見たときに、「メリットがある」と判断できたなら長期優良住宅の認定を受けることがオススメ。一般の住宅と比較しても環境に優しい住まいなので、新築を建てる際などに検討してみてはいかがでしょうか？